ビジネスとマーケティングの上り坂

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わが国でも、電子書籍が一般的に認知、というか普通に市民権を得るようになってきました。

出版社などを通さずにコストを掛けないで自著を電子書籍としてリリースできる仕組みもメジャーになっています。

 

「自分も電子書籍を販売して稼ごう」と思っている方も多いでしょう。

 

とは言え、電子書籍出版のハードルが下がったと言うことで、それだけ多くの商品がリリースされることになるでしょう。

 

そうした電子書籍の多くは、編集さんや出版社さんのチェックが入っていないわけで、これまで、そういった段階ではじかれていたものが、わっと市場に出てくる訳ですね。

 

もちろん、これまでも、自費出版なんかの形で世に出るものもあったわけですが、それにはある程度の資金力が必要だったわけで、コンテンツのレベルとは別のハードルがありました。

 

今回は、コンテンツのレベル、資金力、どちらのハードルも非常に低くなる。

 

そうすると、電子書籍の出版数が拡大し、その結果、「玉石混合」の程度がさらに混迷を極めることになるでしょう。

 

もちろん、玉=良書も増えるでしょうし、また、これまで一冊単位でしか買えなかった書籍を、必要な章だけ購入できる、なんてことも出てくるでしょう。

 

ですが、問題は「石=コンテンツのレベルが低い物」が、玉以上に増加してしまうこと。

 

考えかたとしては、「悪書も増えるだろうが、良書の絶対数が増えるから良いのでは」ということもありますが、

問題は、そう一筋縄でいくものでもありません。

 

すでに現段階でも、電子書籍については、

 

 

「ファインダビリティ(見つけやすさ)」

 

および

 

「ディスカバラビリティ(発見される能力)」

 

ということが議論されています。

 

電子書籍は、書店の店頭に置いてある一般の書籍と違い、見つけやすさや検索性が良くないのです。

 

また、扱うフォーマットや流通が統一されていないため、自分の端末では読みたい電子書籍が扱えない、なんてことも起こります。

 

まだまだ、「電子書籍による個人出版」がそこまで拡大していない現状ですら、そうなのですから、今後、ますます問題が顕在化することは間違いないでしょう。

 

制作・流通側にとって大きな課題だと思います。

ここまで電子書籍について書いてきましたが、実は一般の書籍についても「ファインダビリティ」「ディスカバラビリティ」の問題は同じではないでしょうか。

 

2012年の書籍新刊点数は82,201点だそうです。
    (http://www.shinbunka.co.jp/news2013/05/130527-02.htm)

 

これを365で割ると、225.0。つまり、1日225点もの新刊書が国内で発売されていることになります。

 

雑誌などは除きますし、昨年以前に出版された書籍も当然売られています。

 

こうなって来ると、多少の書店周りをしたところで、本当に自分が「求めていた!」と思える本を、洗いざらい発見できる確率は非常に小さいでしょう。

 

結局、電子書籍についても、一般の書籍についても、ファインダビリティを高める仕組み、というかエコシステムが必要だと思うのです。

 

もちろん、ある部分、そういったしくみは作動しています。

 

・新刊書の発売を告知するメディア
・新聞の書評欄
・ブクログなどの書評サイト
・個人ブログの書評 などなど…

 

ですが、まだ今一つ洗練されていない、というか、まだまだ読みたい本を高い確度で見つけ出せる…という状況にはなっていない、と感じます。

 

「本当に良い本は、クチコミで広がり、市場に残る」という考え方もありますが、それを逆手に取り、いわゆる「ステマ(サクラ)」で売ろうとする手口も巧妙化してきますし、

 

そもそも、自分の興味関心が「一般的に求められるもの」とは異なるケースもあるでしょう…というより、だれでも「なかなか他人から理解されない」趣味の一つや二つ、持っているでしょうしね。

 

そうなって来ると、自分のクラスタにおけるオピニオンリーダーをチェックしたり、そういったクラスタの集まるコミュニティをチェックしたりとかが有効になるわけですが…

 

いずれにしても、書籍の「ファインダビリティ」と「ディスカバラビリティ」、制作・流通・読者の誰もが継続して考えなければならない問題なのは間違いありません。

 

ということで、今日も私は、著者として自著の「ディスカバラビリティ」を高めるべく、頑張っていく所存です。

 

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