貴社のブランドを顧客の心に浸透させる

「ソーシャルメディア戦略」

なぜ今、ソーシャルメディアなのか?

現在、ソーシャルメディアブームともいえる状況が続いていますが、その理由はどこにあるのでしょうか。

初めての方へ」でも書きましたが、再度、消費者を取りまく環境と消費者の深層心理を確認してみます。

消費者を取りまく環境と消費者の意識

・企業、官公庁、マスコミの不正や隠蔽などが後を絶たず、消費者は 疑い深くなっている(エンロン、JR、原発問題、産地偽造……)
・世の中には売り込みの情報が溢れ、何を信用し、何を選んだら良いのかわからない
・世の中の先行きは不透明で、まだまだ消費者の財布は固い
・本当に良いモノは購入するが、騙されるのは絶対嫌だと考えている
・良い商品・良いサービスというものは世の中に溢れているが、それだけでは信頼できない

このような理由により、今や消費者は


「信頼できる人からしか買いたくない」


「信頼できる人が紹介してくれたものしか買いたくない」


と考えています。
一方、ソーシャルメディアには次のような利点があります。

ソーシャルメディアの利点

・口コミによる情報発信・情報拡散が原則なので、商品・サービスの 信頼性を確認しやすい
・静止画や動画、文章などさまざまな形で情報が流れてくるので、 様々な角度からチェックしやすい
・情報発信者(企業や経営者)の商品やサービスに対する思い、情熱を知ることができる
・相手と長期的な関係が築ける

こうしてソーシャルメディアの利点を見てみると、「相手と信頼関係を構築しやすい」「信頼できる相手を見つけやすいツールである」ということがおわかりでしょう。 これは、現在の消費者のニーズに非常によくマッチしています。だからこそソーシャルメディアは、ここまで隆盛していると考えられるのです。
とはいえ、人々はソーシャルメディアを「購入意思決定のためのツール」として使っているわけではありません。ソーシャルメディアを利用する人の主目的は「交流」と「情報収集」です。そして、そうした目的でソーシャルメディアを使っていくうちに、 結果として「信頼する相手」が見つかるのです。


以上のような理由により、ソーシャルメディアの世界の中に企業が入っていって、いきなり売り込みをするのはNGです。それは、まさにパーティーなどで楽しく交流している2人の中にいきなり割り込み、「うちの商品を買ってください」と押し売りするようなものです。こうした行動は必ず嫌われます。それでは、どうすればいいのでしょうか?


それは企業も「人々の交流しているなかに参加させていただく」という意識で、ソーシャルメディアの世界で情報発信したり、ユーザーと交流したりすることです。時間はかかりますが、ユーザーにとって価値ある情報を発信し続け、「信頼できる相手」と思ってもらうまで地道に取り組まなければなりません。
繰り返しになりますが、「企業からの一方通行で大量の売り込み情報」に疲れた消費者は社会環境の不透明さ(将来の見通しが悪い)もあって、財布のヒモが固くなっています。


しかし、このような環境は逆にチャンスとも考えることができます。「騙されることは嫌だ」「本物しか買いたくない」と思っている消費者の中には、「本物であれば、多少値が張っても手に入れたい」と考えている人が少なからずいます。
そういった消費者に向けて「時間をゆっくりかけながら、きちんとつながり信頼関係を作っていく」ことがもっとも重要です。これに勝るマーケティングは他にないでしょう。
Webマーケティングにおいても、ソーシャルメディアを利用して、中長期的な信頼を地道に築いていくことは大きな強みとなります。

ソーシャルメディアについて、よくある間違い

私たちがソーシャルメディアに関して受ける質問のなかに

  • Facebookをはじめとするソーシャルメディアをやって、どのぐらい売上に貢献できますか?

というものがしばしばあります。 そのような質問に対しては、私たちは

  • それは、マクドナルドに対して『スマイル0円で、どれぐらい売上が上がりますか?』と聞くのと同じです

と答えるようにしています。
もし、マクドナルドで店員さんの顔からスマイルが消えたらどうなるでしょうか? スマイルが消えても、レジに並んだお客さんの購入金額には変わりはないかもしれません。
「スマイル=0円」なのですから、店員さんが仏頂面でも、お客さんが同じ商品を買う限り、売上は変わりません。


ただし、それは「短期的なモノの見方」です。
もし、ある店舗の店員さんがいつも仏頂面をしていた場合、あなたはお店に対して良いイメージを抱かないですよね。それどころか不快なイメージを抱くでしょう。
あなた以外の他のお客様も同じはずです。結果、長期的にみれば来店客が減り、売上減少はまぬがれないのではないでしょうか。


つまり、スマイルには「長期的なイメージ向上=ブランド向上」の機能があるのです。そして、Facebookをはじめとするソーシャルメディアもこれとまったく同じ。これらで日々情報を発信したりユーザーと交流したりしても、今日明日の売り上げが急に上がるわけではありません。
しかし、地道に続けていくことにより、必ずあなたやあなたの会社のブランド向上につながります。結果として、長期的な売上向上に貢献するといえるでしょう。

中小企業こそブランドを大切に

「Facebookをはじめとするソーシャルメディアはブランド向上に役立つ」という話をすると、

  • じゃあ、うちの会社は関係ないですね。ブランドなんて大企業が大切にするもので、うちの会社は小さな企業ですから

といわれることがあります。 本当にそうでしょうか。そもそもブランドとは何か、ちょっと考えてみましょう。
もしあなたが女性でしたら、ブランドという言葉を聞いて「エルメス」「シャネル」「ヴィトン」などを思い出すかもしれません。
そのような「多くの方が憧れる商品や企業」もそうですが、ブランドとはそもそも、私たちの心の中にあるイメージのことをいいます。


「エルメス」というブランドが好きな方は、その方の心の中に「エルメスという商品や企業に対する信頼やロイヤリティ(忠誠心)、期待」があるわけです。だから、高い金額を払っても、エルメスの商品を身につけたいと思うのです。


一方、中小企業やその経営者が成功するためには、顧客や取引先、従業員など周りの多くの方に

  • あなたやあなたの会社を信頼してもらい、好きになってもらい、期待してもらい、応援してもらう

ことが非常に重要になります。 大企業のように、不特定多数の日本中(または世界中)の人に対してブランドを築く(=ブランディングする)必要はまったくありません。
まずは周りの方、そして見込み顧客に対して少しずつブランディングをしていきましょう。ブランド向上は、ヒト・カネ・モノなどの経営資源に 乏しい中小企業が生き残っていくためには、大企業以上に重要なことです。


マーケティングの要諦は「信頼関係の構築と期待の育成」であることは、あなたもご承知でしょう。 ブランディング(ブランドの構築)とは「信頼関係の構築と期待の育成」そのものです。
Facebookをはじめとするソーシャルメディアがブランディングに役立つということは、マーケティングの要諦を押さえたツールだということです。コストをかけずにここまで実行しやすいツールは他には見当たりません。ぜひポイントを押さえて、ソーシャルメディア戦略を成功させてほしいと考えています。

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