ビジネスとマーケティングの上り坂
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こんにちは、西です。
本日、Webメディアの ビジネスネットワーク.jpにおいて、下記連載記事が公開されました。
「VR」や「MR」は社会を変革するか? ビジネス活用の現状と将来像
上記の記事では、VR/AR/MRなどの関連技術について、現状の活用状況から未来像まで、詳しくない方でも一通り全体像が把握できるよう説明しています。
よろしければ、是非、ご覧ください。
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さて、このブログ記事では、連載記事と同じことを書いてもつまらないので、特に「VR技術とFacebookの関係」にフォーカスしてみたいと思います。
「えっ、VRとFacebookに、どんな関係があるの?」
と思った方も多いかも知れません。
実は、VR技術とFacebookの将来像は、深く関係しています。
その前に、まずは「2016年はVR元年」と呼ばれていたのですが、そのことは、ご存知でしたでしょうか?
回り道のようですが、このVR元年の話も、Facebookに関連しています。
まずは、そちらから、ご説明しましょう。
2016年がVR元年と呼ばれた理由
2016年に、米オキュラスVR社、台湾HTC社、ソニーから高性能なHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が手に入りやすい価格で次々と発売されました(数万円~十数万円程度)。
そのため、メディア等により、2016年はVR元年と呼ばれるようになったのです。
どのメーカーの商品も、圧倒的な没入感により、精緻な現実感を体験できるようになっています。
私も試したことがありますが、目の前に人や物が近づいてくると、思わず、後ろにのけ反ってしまうのはもちろんのこと、上下左右に首を振ると、その頭の動きに追従して、見える光景も変わってきます。その動きはまったく自然なものでした。
これらの商品は、もともとゲーム用に発売されたのですが、今や多くのビジネスでも活用されていることからも、その完成度の高さが想定できるでしょう。
Facebookが、VRベンチャーを2000億円で買収
さて、この高性能HMDを販売した3社のうち、VR専門の米ベンチャー企業である、米オキュラスVR社は、実はFacebook傘下なのです。
2014年、まだ商品を発売しておらず、当然、売上もなかったオキュラスVR社を、Facebookは20億ドル(2,000万円)で買収することを発表しました。
当時、市場は騒然としました。なぜなら、当時まだVR技術については、「玩具の域」を出るものではないと捉えられており、まさかFacebookが関心を示すとは、誰も考えていなかったからです。
そんな市場に対し、Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグは
「将来的に、VRはソーシャルメディアのプラットフォームになる」
と発言しました。
あなたはどう思いますか?
「いや、さすがに、それはないだろう」
と思っているかも知れません。
しかし、軽量スマートグラスに精緻なリアルタイムCGを投影するための実装技術・通信技術などは、すでに実現済みであり、商用サービスに向けてあと一歩のところまで来ています。
それ以上に、この発言の信ぴょう性が高いと私が考える理由は、マーク・ザッカーバーグの将来を見通す能力が非常に高いからです。
今をときめく、インスタグラム(Instagram)は、Facebookが2012年に買収している
現在、写真共有SNSとして、ソーシャルメディアの中で一番勢いがあるインスタグラム。
2012年に、Facebookは同社を10億ドルで買収しています。
設立からわずか2年、社員が13人、売上はほぼゼロ、という状態でした。
それが今や、世界中に5億人以上の利用者を抱える、注目度も非常に高いサービスとなっています。
もちろん、Facebook本体からのバックアップや、本体とのシナジーの結果もあるのでしょうが、それにしても、マーク・ザッカーバーグの先見性の高さには突出したものがあります。
そんな彼が断言する「VR=ソーシャルメディアの次世代プラットフォーム」という言葉は、充分に説得力を持つものだと思います。
FaceboookのVR化の布石? 360度動画機能
Facebookは、2015年から、ユーザーが360度動画をアップロードできるようになっています。
以下、Facebookヘルプセンターから引用します。
https://www.facebook.com/help/828417127257368?helpref=uf_permalink
360度動画とは、風景を360度同時に撮影するカメラシステムで作成されたものです。視聴者は、360度動画度の視点をパンしたり回転したりして、動画を別のアングルで見ることができます。
<中略>
動画が、動画ファイルに360度メタデータを追加する、360度カメラまたは球体カメラシステムで撮影されたものであれば、タイムラインに360度動画を他の動画と同じ方法でアップロードできます。
上記に出てくる、「動画ファイルに360度メタデータを追加する、360カメラまたは球体カメラシステム」には、リコーのTHETAなどが挙げられます。
こちらは、アマゾンでは 37,000円程でした。
決して手が届かない金額ではありませんし、実際に、一部ユーザーの中では、360度動画をアップすることが流行しているようです。
また、Facebookとは関係ありませんが、スマートグラス関係では、眼鏡製造小売大手のJINS(ジンズ)がIoTメガネ「JINS MEME」というものを発売しています。
こちらは、視線や瞬きを捉えるセンサーが付いていて、42,000円程です。
いかがでしょうか。
VRの時代、すぐにでもやって来そうな気がしてきたのではないでしょうか。
<関連記事>「VR」や「MR」は社会を変革するか? ビジネス活用の現状と将来像
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