ビジネスとマーケティングの上り坂

ブログ形式でビジネスやWebマーケティングに関するノウハウや最新情報などをお届けします。

こんにちは、西です。

 

あなたはスマートフォンでのコミュニケーションツールとしてLINE(ライン)をお使いですか?

おそらく、ほとんどの方がお使いなのではないでしょうか。

 

現在、10~20代の若者の7割以上が、LINEをアクティブに使っているとも言われています。

 

また、若者だけでなく、その上の親世代にも、家族間・友人知人間のメッセージングツールとしてLINEは普及しております。

 

もはや、メッセージングツールのインフラとして定着している、といっても過言ではないでしょう。

 

そんなLINEですが、企業の集客・販促ツールとして利用することができます。

 

「LINEの企業利用」というと、コンビニ各社やテレビドラマ、映画タイトルなどのアカウントを思い出すかも知れません。

 

そういった大企業が利用するアカウントは「公式アカウント」と呼ばれ、月額利用料は250万円以上もします。

 

さらに、様々な公式アカウントでは、自社のスタンプを発行したりしていますが、その費用は2,000万円以上もするのです。

 

とても、中小企業が使えるレベルではないですよね。

 

しかし、LINEの企業利用は、公式アカウントだけではありません。

「LINE@」という中小企業にも使いやすいアカウントがあります。

 

これまで、私が各所でセミナーをしたり、中小企業の経営者とお話をしたりするなかで、みなさん、LINEのことはご存知でも、LINE@についてご存知の方は、ほとんどいらっしゃいませんでした。

 

というわけで、今回はLINE@のご紹介をしたいと思います。

 

LINE@ 超入門
LINE@ 超入門

 

 

 

LINE@の概要

 

まず、LINE@のブランからご紹介します。LINE@には3つのプランがあります。

 

【LINE@ プランの種類】

・フリー :無料

・ベーシック :月額5,400円

・プロ :月額21,600円

 

それぞれのプランは、送信できるメッセージ数が異なります。

 

【LINE@ 送信可能メッセージ数】

・フリー :月に1,000通まで

・ベーシック :月に5,000人までは無制限

・プロ :月に100,000人までは無制限

 

「フリーで1,000通まで送信可能」というのを見て、「フリーで充分」と思われる方もいるかも知れません。

 

ただし、総計1,000通までということは、たとえば、ユーザー500人と「友だち」になった場合、一斉配信を2回行ったら、500×2回で上限の1,000通に達してしまいます。

 

本格的に集客に使うためには、ベーシック以上が必要でしょう。

その他、LINE@は自社のスタンプを発行することができない、という制限もあります。

 

その代わり、友だちにクーポンを発信したり、デジタル版ポイントカードとして使えるショップカードを渡したりすることができます。

 

LINE@でユーザーに送信するメッセージは、通常のLINEと同様、ユーザーの目にとまりやすいですから、うまく使えば、集客に大きな効果を発揮することでしょう。

 

 

 

LINE@は、中小企業が自らユーザーを獲得しなければならない

 

しかし、集客で成功するためには大きなハードルがあります。

 

LINE@を利用する企業は、メッセージを送信するための友達を、自ら集めないといけないのです。

 

そのための機能として、自社のLINE@の登録URLをQRコードにする機能や、WebサイトにLINE@の友だち追加ボタンを埋め込むコードなどを利用できます。

 

これらの機能を使えば、お店用の「LINE@の友達募集」POPにQRコードをつけたり、自社のホームページに「LINE@友だち追加ボタン」をつけたりすることができます。

 

そうは言っても、ユーザーのほうに何かしらメリットがなければ、誰も登録してくれません。

 

よく居酒屋などで、「LINE@友だち登録で、一品無料!」などと書かれたPOPを見かけますが、まさにこれが、友だちを増やす代表的な戦略と言えるでしょう。

 

地道に友だちを増やせば、5,000人までは月々5,400円で制限なくメッセージが送れるわけですから、かなりコストパフォーマンスの高い販促手段となります。

 

 

 

LINE@が向く事業・業種

 

それでは、どのような分野にLINE@は向くのでしょうか?

 

まずは、先に説明した居酒屋などの飲食店が挙げられます。

近隣に居住または勤務しているユーザーに友だち登録してもらえれば、クーポンやショップカードで囲い込むこともできるでしょう。

 

ただし、メッセージ送信無制限だからと言って、あまりに頻繁に販促的なメッセージを送り過ぎると、ユーザーから嫌がられ、友だち解除されるおそれがあります。

 

嫌がれない程度にタイミングを検討し、ユーザーが関心を持つクーポンの特典内容を考えるなど、詳細な検討が必要でしょう。

 

つぎに、中高生や若者世代が定期的に通う店舗などは、LINE@と相性がよいでしょう。

 

前回の記事(Webマーケティング 業種別ポイント | アイウェア(メガネ、コンタクト)販売店のWebマーケティング)にも書いたとおり、使い捨てコンタクトレンズを定期購入する中高生を顧客に抱えているメガネ店などは、

 

「先日ご注文頂いたコンタクトレンズ、今朝入荷しました」

 

というメッセージなどにも使えます。さらに、日頃のご愛顧に応えて、たまにキャッシュオフクーポンを送ったり、友人紹介キャンペーンなどの告知もよいでしょう。

 

コンタクトレンズに限らず、予約・取り置きするような商品にはLINE@は相性がよいですね。

 

ゲーム店、レンタルDVD店、書店、雑貨店など、新作が入るたびに通知をすれば喜んでくれる層もいますから、そういったグループだけに通知を行う、という手もあります。

(その場合、あらかじめアンケート等で、『新作入荷の通知を希望する』などの意向を聞いておく必要があります)

 

物販以外にも医療機関やスポーツジム、趣味性の高い商品(ファンになりやすい)であればECサイトでも面白いかも知れません。

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたか。

ソーシャルメディアというと、FacebookやTwitterのことが頭に浮かぶかも知れまんが、実はLINEも、うまく使えば大きな成果を上げることができます。

 

もしご自身のビジネスに合うようであれば、検討してみてくださいね。