ビジネスとマーケティングの上り坂
ブログ形式でビジネスやWebマーケティングに関する
ノウハウや最新情報などをお届けします。
こんにちは、西です。
毎年春と秋は、全国の商工会/商工会議所で経営者向けセミナーがピークを迎えることもあり、普段はコンサルティングや執筆がメイン業務の西も、その時期は毎週のように、どこかでセミナー講師をしています。
もちろん、セミナーで実施する内容は、マーケティング’やITなど、私の専門の分野ですが、昨今は特にソーシャルメディア関連のセミナーが多いように思います。時代の流れでしょうか。
さて、その【Facebook活用セミナー】で良く聞かれる質問のNO.1は
「Facebookに何を投稿したら良いのか判らない」
というものです。
facebook自体は、個人ページの他、企業や店舗の公式ページ(facebookページとかファンページとか呼ばれる)があるのですが、ここでは、「個人ページ」について言及します。
「個人ページ」とは、その名のとおり、「facebookに登録した個人のページ」であり、原則として実名制、お一人につき、1つだけ個人ページを持つことができます。
その個人ページに、各自、文章や写真などを投稿して、その方のお友達が、その投稿を読む、というスタイルなんですが、初めてfacebookを始めたばかりの方は、何を投稿して良いのか判らないものです。
そのような方に対しては、まず
「facebook上で、他の方の投稿を読んでみてください」
とアドバイスします。
facebookも、ソーシャルメディアというぐらいですから、「社会のコミュニケーションの媒体」です。たった一人で完結するものではありません。
まずは、色々な方が「何を投稿しているのか」を見てみて、自分が「どんな風に感じるか」ということを意識することが大切です。
(※本当は、そのまえに、facebookを始めたばかりの方にとって「誰とお友達になるのか」というステップもあるのですが、商工会などの講習会に来られた方は、講師や受講生同士で、すぐにお友達になるケースが多いので、そのステップの説明は省きます)
そして、「面白いな」「興味深いなぁ」と感じる投稿があれば、「いいね!」をしたり、「シェア」したりする。 そして、次に、自分でも同じような投稿をしてみる。
・・・・そんなところから、血の通った交流が始まるのだと思っています。
「ITの技術を駆使して登場したソーシャルメディア」も、「人と人のコミュニケーション」というのが原則です。
まずは「facebookを楽しむことができるようになるため」にも、焦らず、自分の心に正直になって、色々やってみるのが一番です。
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そして、ある程度facebookに慣れたら、はじめて 「マーケティングやブランディングのための戦略」を意識すれば良いでしょう。
「まだまだfacebookの扱いに慣れていない」うちから、何かやろうとしても、ボロが出てしまいます。
充分にfacebookを楽しむことができるようになれば、次のことを意識してください。
①投稿の8割は、「自分のプライベートなこと」あるいは、「他のお友達が読んで、『なるほどなぁ』と思うこと」
②投稿の2割で、「自分の仕事、商品に関すること」
気をつけないといけないのは、facebookの「個人ページ」は、あくまで他の方とカジュアルに交流する場です。 そんな場で「売り込み」をする行為は、相手の方に嫌がられます。
例えば、近所の方と井戸端会議しているところに、「これ買ってくれない?」と営業行為を始めるようなもの。 あまりにも空気が読めていないと言うか、全くの逆効果です。
逆に、周りの方に信頼される行動は、「他のお友達にとって、『なるほどなぁ』と思われる投稿をすること」
・・・・というと、「そんな気の利いた文章、いつもいつも思い浮かびません」 と必ず言われるのですが、
それこそ、「あなたのお仕事に関することで、価値のある情報を提供してください」と、私はいつも言っています。
具体例を挙げれば・・・・
①化粧品屋さんだったら、「肌荒れをしない、簡単なケアの方法」とか
②コンサルタントであれば、「集客ノウハウ」であるとか
③花屋さんであれば、「季節のお花の情報を、写真を添えて」であるとか、
ポイントは、「決して売り込みではなく」て、「仕事柄、自分が詳しくて、一般の方に教えてあげれば喜んで貰えそうなこと」を書いて投稿するのがベストな訳です。
おなじ「あなたのお仕事に関すること」を書いているのに、facebookのお友達の反応は180度違ってきます。
このように、他人にとって価値ある情報を提供することで、facebookのお友達は、あなたのことを「その分野の専門家」であり、また「いつも貴重な情報を提供してくれる良い方」というイメージを持つことでしょう。
これが、ソーシャルメディアを利用したブランディングであり、また、「見込顧客を養成するマーケティング」でもあるのです。
<2013年7月の記事を再構成しました>
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