ビジネスとマーケティングの上り坂
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こんにちは。
あなたは、ホームページからの集客が順調にできているでしょうか?
今回は、中小企業や個人の方が、いかにしてホームページからの集客を成功させるか、その方法についてお伝えします。
中小企業や個人の方は、大企業のように「ヒト(人材)やカネ(資金)などのリソース(資源)を潤沢に使える」という状態にはないことが一般的です。
今回の記事では、そんなリソースに乏しい中小企業や個人の方を「弱者」と表現していますが、まずは
「敵を知る」
ということで、大企業=強者が、どのようなホームページ集客(Webマーケティング)に取り組んでいるのか、その一例をみてみましょう。
以前、DeNAのWalqという健康をテーマにした情報メディアがありました。
このWalqは、画像の無断盗用や、ネット上の記事を改変して品質の低い記事を作っていたことが昨年末に大問題となり、現在はサイトが閉鎖されています。
ここでは、サイト閉鎖は別として、どのようなサイトの運営をしていたのでしょうか?
なんと、1日当たり、6,000~8,000文字程度の記事を100個程度、Webメディアに投稿していたのです。
単純に考えると、ホームページ集客においては、このような敵と戦わなければならないのです。
一方で、弱者の場合、どの程度の運営ができるでしょうか。
おそらく、ホームページの担当者は一人、中小企業の少し余裕のあるところで2~3人、というところでしょう。ほとんどが兼務の方かも知れません。
その場合、1日に1つコンテンツを投稿するのがやっと、という感じではないでしょうか。
しかも文章を書くのに慣れない方だと、2,000~3,000字の原稿を書くのだけで、下手をすると丸1日かかってしまうかも知れません。
いかがでしょうか。これほど強者と弱者の体力の差は大きいのです。
もしかして、あなたは、ここまで読んだだけで絶望的な気分になったかも知れません。
「とても勝ち目はない」と。
しかし、そんなことはないのです。
強者=勝者、弱者=敗者では、決してありません。
弱者が勝者になる・・・それが「弱者のホームページ集客戦略」です。
ホームページ集客の全体像
ここまで読んだあなたは、
「弱者のホームページ戦略とは、どんなもの?」
と、その戦略を早く知りたい思っていることでしょう。
しかし、少しだけ待って下さい。
実際に「弱者のホームページ集客」の説明に入る前に、少しだけ「ホームページ集客の全体像」の説明をさせてください。
というのは、あなたにホームページ集客の全体像を提示して
「その中で、なぜ、弱者のホームページ集客戦略を選ぶべきなのか」
をお伝えし、理解してもらったほうが、あなたも納得して弱者のホームページ集客戦略に取り組むことができるからです。
それでは、さっそく全体像です。ホームページ集客の手法には、大きくわけて以下の5つがあります。
1)SEO(コンテンツ/SEO、コンテンツマーケティング含む)
2)ネット広告
3)ソーシャルメディア
4)ホームページ改善
5)その他(ニュースリリース、メルマガ、リアル)
それでは、1つずつ見て行きましょう。
1)SEO対策(コンテンツ/SEO、コンテンツマーケティング含む)
SEO対策とは、いわずと知れた、検索エンジンの検索結果の上位を目指す施策です。
SEO対策を実施する業者も多くいますが、ノウハウを勉強すれば自社でも対応することができます。
以前は、被リンク(他のホームページから、自社のホームページにリンクを貼ってもらうこと)が対策の中心でしたが、自作自演で被リンクを行っていると、進化したGoogleのアルゴリズム(プログラム)からペナルティを受けることが多くなりました。
最近では、「よりユーザーにとって価値のある、品質の高い情報を検索上位に表示する」というGoogleの考え方に沿ってコンテンツを充実させることにより、検索結果の上位表示、ひいては自社のホームページへ集客(流入)を実現しやすくなっています。
SEO対策と言うと、時間が掛かるイメージがあるかも知れませんが、やり方次第では数日で効果を出すことも可能です(少しずつですが)。
今回の「弱者のホームページ集客戦略」では、SEO施策の中でも「コンテンツSEO」と呼ばれるものを主軸にしています。
コンテンツSEOの詳細を知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
関連記事:コンテンツマーケティング | 中小企業のコンテンツマーケティングの始め方
2)ネット広告
即効性のあるホームページ集客手法としては、ネット広告の右に出るものはありません。
その中でも、検索エンジンの検索結果の上に広告をだすリスティング広告と、GoogleやYahoo!などと提携したホームページに広告を出すディスプレイネットワーク広告は、やり方次第では高い効果を出すことができます。
ただ、今回は「弱者のホームページ戦略」ですので、費用が必ず発生する広告系は対象から外しました(本当は、ネット広告からしか取れないデータもあるので、弱者であっても、ある程度は投資して頂きたい部分はありますが、今回は割愛します)
ネット広告に関して詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてください。
関連記事:【リスティング広告 超入門】 リスティング広告のポイント
関連記事:【ネット広告 はじめの一歩】 ディスプレイネットワーク広告(アドネットワーク広告)のポイント
3)ソーシャルメディア
FacebookやTwitter、LINE@やインスタグラムなどのソーシャルメディアは、うまく使えばお金をかけずに見込み顧客をファン化できるツールです。
ただし、「ユーザー」と信頼関係を作ることが必須ですので、どうしても時間が掛かってしまいます。
また、うまく共感を呼ぶことができれば記事が拡散されて、あなたのホームページに多くのユーザーを集客できますが、一過性になってしまうことがほとんどです。
その点は、検索上位に表示されるコンテンツを作成すれば、継続して検索エンジンから流入が見込めるコンテンツSEOのほうが安定しています。
そのため、今回の弱者のホームページ集客戦略では、いったん対象外としますが、ソーシャルメディアの効果的な使い方に関心のある方は、下記関連記事をご覧ください。
関連記事:中小企業や個人のFacebookマーケティング必勝法 ~チームで連携しよう~
関連記事: LINE@ (ライン@) 超入門 | 中小企業向けの集客・販促ツール LINE@の使い方
関連記事:【facebook活用セミナー】で、良く聞かれる質問のNo.1とは?
関連記事:Facebookのグループ機能で、残念な人の行動パターン、 その恐ろしさが分かった!
4)ホームページ改善
ホームページ集客の最終目的は「ホームページ集客=ホームぺージに訪れてもらうこと」ではありません。
ユーザーにホームページに訪れてもらった後、商品を買って貰ったり、問い合わせをしてもらったり、資料請求をしてもらうことが、ホームページにおける最終ゴールです。
この最終ゴールをコンバージョン(CV)といいます。
広い意味での「ホームページ集客」には、このコンバージョンも含まれます。
あなたのホームページの課題を改善することにより、あなたのホームページを訪れたユーザーがコンバージョンする確率は大きく改善されるでしょう。
しかし、今回の記事では、「ホームページに訪問してもらう」という狭い意味での「ホームページ集客」を対象としたいと考えています。
理由は、あまり範囲を広げてしまうと、どこから手をつけて良いか分からなくなってしまうからです。
とはいえ、もちろんホームページの改善は重要な施策ですから、関心のある方は、下記記事を参考に実施してください。
関連記事:【Web集客】あなたのWeb集客の成果が上がらない12の理由
5)その他(プレスリリース、メルマガ、リアル)
これらについても、今回は対象外としますが、それぞれポイントをコメントします。
・プレスリリース
新聞や雑誌、Webメディアなどへ自社のニュース記事を配信し、採用してもらうことを目指します。
集客というよりは広報活動であり、うまくニュースサイトに取り上げられれば大きな話題となることもありますが、ある程度の準備やノウハウが必要であり、難易度は高めの取り組みといえます。
・メルマガ
メルマガは、以前ほどユーザーに開封されなくなりましたが、やり方によってはまだまだ有効な手法です。顧客リスト(メールアドレス)があれば取り組むべきですが、まずはホームページのコンテンツを充実させることが必要であり、その意味でもコンテンツSEO/コンテンツマーケティングを優先すべきでしょう。
・リアル
カタログやチラシ、名刺などにホームページの説明やアドレスを印刷するものです。
ほとんどの会社で対応済みと思いますが、意外に効果は高いので、もし実施していない方はぜひ対応してください。
コンテンツSEOを主軸とした「弱者のホームページ集客戦略」
それでは、ここからが弱者のホームページ集客戦略です。
前述のとおり、コンテンツSEOを主軸としたものです。
コンテンツSEOとは、簡単に言えば、
ターゲットユーザーにとって価値あるコンテンツを作り、そのコンテンツの中に入れたキーワードによる検索結果の上位表示を実現し、検索エンジンからのユーザーの流入を実現する手法
となります。
このコンテンツSEOも、あまり深く考えずにコンテンツを作っていたのでは、質量ともに圧倒する大企業のホームページやWebメディアに勝てるわけがありません。
弱者のホームページ集客戦略では、
「そもそも、大企業と同じ土俵で戦わない」
ことが一番大切です。
そのためのポイントは
1)ニッチなキーワードを狙う
2)2,000文字程度のブログ記事を書く
3)共起語を含める
4)ドメインを強くする
となります。
それでは、1つずつ説明していきます。
1)ニッチなキーワードを狙う
弱者のホームページ集客の中では、これが一番重要です。
ご存知かも知れませんが、検索エンジンを使って検索する場合、検索するキーワードを少しでも変えると、検索結果はまったく違ったものになります。つまり、
1つ1つの検索キーワードは、それぞれまったく別の市場(マーケット)なのです。
大手企業がひしめく有名キーワードで勝負しても検索結果の上位に表示されることは非常に難しいので、
それなりにアクセスがありながら、まだ強い競合の少ないニッチキーワードを見つける
ことが大変重要なのです。
そして、どのようにキーワードを選べばよいか、その流れは以下のとおりです。
(A)無料ツールを使って、大量の検索キーワード候補を、効率的に抽出する
↓
(B)それらのキーワードのうち、ターゲットユーザーに訴求できそうなものを抜き出す
↓
(C)それらのキーワードは、どれぐらいの回数検索されているか(=検索ボリューム)を調べる
(キーワードプランナー、aramakijake.jp などを使います)
↓
(D)適切な検索ボリュームのキーワードを選び、そのキーワードで上位表示が可能かどうか、競合を調べる
繰り返しになりますが、この検索キーワードを選びが何より重要です。
ポイントは
■ターゲットに訴求できる
■ある程度の検索ボリュームがある(月間検索ボリュームが数百~数千程度が適当)
■競合のホームページを見て、それ以上に充実したものを自分にも作れる
の3点です。
以上を抑えれば、弱者のホームページ集客戦略は、半分以上成功したも同然です。
より詳細な検索キーワードの使い方や、検索キーワードを選ぶ際のツールについては、下記の関連記事を参照してください。
関連記事:検索キーワードの選び方 | 成果の上がる検索キーワードを探す方法
関連記事:検索キーワードの候補を探すための無料ツール 8選 【随時更新】
関連記事:ブログのタイトルに入れる検索キーワードを、キーワードプランナー以外から調べる方法
2)2,000文字程度のブログを書く
続いて、ユーザーに価値のあるコンテンツを作ります。
ユーザーに相応の価値を提供するためには、ある程度のボリュームが必要です。
これまで、文章量が多ければ多いほどよい、という考え方もあり、それがWalqの6,000~8,000字のコンテンツの根拠になっています。
なかには、
「10,000文字以上のコンテンツだと検索上位に上がりやすい」
という方もいます。
しかし、Walq問題に端を発したと考えられるGoogleの新アルゴリズム「フレッド・アップデート」では、中身が薄い長文コンテンツ(=低品質コンテンツ)の検索順位を下げる調整を行っています。
また、そもそも、2,000字以上のコンテンツだと、文章を読むユーザーにとって負担がかかる、とも言われています。
そこで、私は2,000字程度 ~3,000文字以内のコンテンツを1つの目安としています。
慣れない方は、2,000字でも大変でしょうが、お金をかけずにホームページ集客をするのであれば、努力をして頂くほかありません。
集客効果は、更新頻度に比例しますから、お勧めは何と言っても毎日更新です。しかし現実問題として業務等の兼ね合いもあるでしょうから、そこはできる範囲で高頻度の更新をしてください。
3)共起語を含める
共起語とは、あるキーワードを文章に書く場合に、そのキーワードと一緒に使われることが多い単語のことをいいます。
下記の関連記事にも書いていますが、たとえば、「ラーメン」というキーワードに対しては、
「醤油」「味噌」「とんこつ」
「東京」「北海道」「博多」
「おいしい」「マズイ」
「餃子」「スープ」「麺」
「店主」「二郎」
などのキーワードが、同じコンテンツの中に出現する可能性が高くなると思います。
これらが共起語にあたります。
関連記事:共起語とは何か ~SEO対策で有利になる共起語の使い方
また、上記関連記事には、共起語を見つけるためのツールもご紹介しています。そのツールを使い、表示された共起語をある程度網羅するようにすれば、文字数も自然と多くなりますし、Googleからの評価も高まります。
4)ドメインを強くする
ドメインとはURLアドレスの意味ですが、それ以外にURLアドレス配下の「ホームページ全体、そのもの」を指す言葉としても使われます。
Googleは検索順位を決定する要素として、1つ1つの記事の品質だけではなく、「ホームページの信頼性」を考慮しています。
まったく同じ評価の記事が複数あった場合、Googleから見て信頼性の高いホームページの記事を検索上位に表示するわけです。
ドメインを強くする方法の詳細は、下記記事を参照してください。
関連記事:検索エンジンによる検索結果の順位は、どのように決まるのか?
なかでも、他のホームページからリンクをもらう被リンクの獲得は、ドメイン強化には欠かせません。
以前は、自作自演(自分で作った他のホームページからメインのホームページにリンクを貼る)の被リンク対策がよく行われていましたが、現在ではGoogleのアルゴリズムが改善されてペナルティを受けています。
これから始める方は、自作自演のブラックSEOではなく、Googleのガイドラインに沿った被リンク獲得を行ってください。
下記の記事は、ブラックSEOの手法について解説したものですが、記事の冒頭に「Googleのガイドラインにそった被リンク獲得法」について解説していますので、ご参考ください。
関連記事:ブラックSEOの手法(人工的な被リンク)について、少しだけ(しかし具体的に)書きました
まとめ:どのような効果がでるか
以上が、弱者のホームページ集客戦略となります。
もう一度確認すると、以下のフローとなります。
1)ニッチなキーワードを狙う
2)2,000文字程度のブログを書く
3)共起語を含める
4)ドメインを強くする
このフローを、今回の記事に書いてあることを徹底して行った場合、どのような効果が出るでしょうか?
まず、ある程度ドメインが強くなっていることを前提とすれば、
記事を書いた翌日~数日後には、狙ったキーワードで検索結果に表示されるはずです。
そして、その検索キーワードがニッチであり、さらに検索結果1ページ目に表示されている競合のページより品質の高い記事を作成していれば、高い確率で、あなたのホームページが検索エンジンの1ページに表示されるはずです。
もちろん、ニッチなキーワードですと、検索結果の1ページ(検索順位10位以内)に表示されても、それだけで日々の検索エンジンからの流入がバンバン来る、というわけにはいきません。
しかし、毎日1記事書けば、3か月で100記事となります。
もし、1つの記事につき、1日10人が検索エンジンから流入したとすると、それだけで毎日1,000人が、あなたのホームページに訪問することになります。
その証拠に、本ホームページのキーワードごとの検索順位の一覧画面を掲載します。
上記は、本日(2017/4/1)のキーワード別の順位を、検索順位チェックツールGRCでチェックしたものです。
関連記事:検索順位がカンタンにチェックできる ~検索順位チェックツールGRCの使い方
個別の検索キーワードはお見せできませんが、多くのキーワードで10位以内に入っているのがお分かりかと思います。
恥ずかしい話ですが、弊社ホームページは、本年2月上旬のリニューアルまでは業務多忙にかまけて、ほぼ放置状態でした。
これらのキーワードはすべて、本年2月以降の成果です。
いかがでしたでしょうか。
このように、適切な手法で記事を増やしていけば、それに比例して集客も増えていきます。
ぜひ、あなたも弱者のホームページ集客戦略に絞って実行してみてください。
<ネット集客カテゴリ お勧めの記事はこちら>
【Web集客(ネット集客)】あなたのWeb集客の成果が上がらない12の理由
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