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こんにちは、西です。
Googleは2017年3月14日、検索品質評価ガイドラインの変更を行いました。
検索品質評価ガイドラインの詳細については後述しますが、このガイドラインの変更内容を確認すると
「Googleは検索アルゴリズムを改良していくにあたり、何を評価しようとしているのか、どこに重きを置いているのか」
が見えてきます。
今回の記事では、
検索品質評価ガイドラインとは何か
検索品質評価ガイドライン 今回の変更内容の説明
検索品質評価ガイドラインの変更を踏まえたうえで、今後、SEOに対してどのように取り組むべきか
についてご説明します。
Google検索品質評価ガイドラインとは何か
Googleは検索エンジンのアルゴリズムの改良にあたって、継続的に検索結果の評価をしています。当然Googleの社内でも行っているでしょうが、外部評価者を雇用し、より客観的な見地から評価を実施しています。
この外部評価者に渡されるものが検索品質評価ガイドラインとなります。
外部評価者は、このガイドラインの内容をみて、
「どのようなサイトが評価されるべきか、評価されないべきか、スパムとはどのようなものか」
などを理解し、検索結果の評価を行います。
※このように、検索品質評価ガイドラインは、本来、一般に公開される性格のものではないのですが、Googleはこれを公開しています(理由は明らかにされていません)
以上より、Google検索品質評価ガイドラインに書かれてあることは、
「Googleが現在、検索エンジンのアルゴリズムに反映している、または、しようとしている」
こととなります。
そして当然ながら、今回(2017/3/14)の変更部分については、
「今般、新しく適用されるようになった(あるいは優先順位の変更があった)部分」
であり、そこからは最新の方針が読み取れることになります。
検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)へのリンク(英文・PDF)
検索品質評価ガイドライン 変更内容の説明
それでは、Google検索品質評価ガイドラインの変更内容です。今回は、前回の変更から、およそ1年ぶりの変更となりました。
変更点を以下に列挙します。
「専門性・権威性・信頼性」を重視
「専門性・権威性・信頼性」は、Expertise・Authoritativeness・Trustworthiness の訳であり、それぞれの頭文字を取って、「E-A-T」とも言われます。
前版のガイドラインでも、E-A-Tについては言及されていましたが、今回のガイドラインでは、さらにその優先順位を高めています。
背景としては、日本のWelq事件、そして本場アメリカで大統領選挙前に起こった偽ニュース騒動などが考えられます。
低品質コンテンツの種類を追加
これまでも不正確なコンテンツや、フィッシングサイトなどの詐欺サイトなどは低品質コンテンツとすることが明記されていました。
それに加え、以下のコンテンツを低品質とすることが追加されています。
・人種差別(ヘイト)や暴力を推進するもの
・なりすまし、偽ニュースなど
・広告の売上だけを目的としたサイト
検索品質評価ガイドラインの変更を踏まえたうえで、今後、SEOに対してどのように取り組むべきか
これまでも、Googleは「高い品質と適切な文書量」のコンテンツを評価する旨、アナウンスをしています。
常にGoogleは、検索するユーザーにとって価値があるものを上位表示させたいと考え、不正なもの、問題があるものは上位表示から外したい、と考えています。
そして、その方針はこれからも変わらないでしょう。
しかし、より詳細に見ていくと、Googleは、その時その時の状況に合わせて、検索アルゴリズムを環境に合わせて進化させて行こうとする意図が読み取れます。
それは、まるでダーウィンの進化論のようだ、と言えるかも知れません。
今回の検索品質評価ガイドラインの変更を踏まえて上で、私たちが行うべき対策としては、
「嘘、ヘイト、暴力的なもの、その他、ユーザーに不利益を与えるもの」
は論外として、
「あなたの執筆(提供)するコンテンツが、専門性・権威性・信頼性に足るものであることを明確にする工夫」
が第一に挙げられます。
具体的には、サイトの運営者、記事の提供(執筆)者の履歴を明らかにし、専門性・権威性・信頼性に足る情報があれば、サイト運営者や記事提供者の紹介欄に、しっかりと記載することが重要です。
また、情報の根拠、引用元などをきちんと記載したり、リンクを貼ったりすることでも、コンテンツの信頼性は高まります。
これまで、何度かこのブログで取り上げた、「共起語を利用して文章の網羅性を高める」などに加え、上記の取り組みも意識するようにしてください。
関連記事:共起語とは何か ~SEO対策で有利になる共起語の使い方
ただし、文章量を増やすことだけが目的となり、内容が薄いものは、却って信頼性、権威性を落とすことになります。
単に「文字数の多い文章」ではなく、あくまで、ユーザーにとって「内容の充実した、適切な文章量」を目的としてください。
以上を参考に、ユーザーにとって価値あるコンテンツを発信することで、Googleにも好まれ、検索順位のアップにつながることになるはずです。
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