ビジネスとマーケティングの上り坂
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こんにちは、西です。
毎日ブログを書く、ということは、あなたのホームページにおける、もっとも確実かつ安全な集客(アクセスアップ)の方法です。
そのことは十分に分かっていても、
「文章を書くのが苦手(苦痛)で、何を書いたら良いのか分からない」
という方も多いと思います。
そんな方のために、ちょうど参考になる書籍がありましたので、その書籍の内容をご紹介しながら、
「今よりずっと、ラクにブログが書けるようになる方法」
をお伝えしたいと思います。
文章を書くのが苦手な人でもラクに書ける、ブログの書き方

この記事でご紹介する本
「新しい文章力の教室 ~苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」
コミックナタリー初代編集長 唐木 元(著)
この本の著者は、月に3,000本以上の記事を配信するポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」で、7年間にわたって編集長を務めて来た唐木元さんです。
唐木さんは、編集長業務の他に、もう一つ新人研修も主業務としているそうです。
その新人研修のことを、ナタリー社内では「唐木ゼミ」と呼んでいます。
ポップカルチャーにのめり込んでいるものの、文章の書き方を知らない多くの新人が、唐木ゼミを通して、多い日で1日に15本も記事を書く記者に成長している、のだとか。
その唐木ゼミのメソッドについて、唐木さんは以下のように説明しています。
それはひと言で言えば、「いきなり書き始めてはいけない」というシンプルな話。書き始める前に、何について書くか決めてから書く。さらには何をどれから、どれくらい書くかを見当付けてから書き始める。たったそれだけのことが、唐木ゼミの核心です。
つまり、しっかり準備をする、ということですね。
そして、その準備の方法が、非常に秀逸なのです。
書ける人にとっては当たり前すぎて誰も説明してくれない基本、「歩くときは右足の次に左足を前に出す」というようなプロセスを言語化し、誰でも順を追って身に付けられるようにしました。
と、ここまで書かれると、「少し大げさなのでは?」と思えるかも知れません。
しかし、決して誇大表現ではなく、普段から文章を書いている人(もちろん私も含めて)が、意識的または無意識にやっているプロセスをきちんと抑えて説明されています。
そのため、文章を書くのが苦手な方でも、唐木さんのレクチャーに沿って、モノを書くトレーニングを進めていけば、早い段階で、今より全然ラクに文章が書けるようになるはずです。
唐木ゼミ流 文章の書き方
(1)書く前に準備する
前述のとおり、書く前の準備が重要です。
唐木さんは、まず目標の設定が必要、と言います。
目標とは、「どんな文章を目指すのか」ということ。
そして、「完読される文章を目指す」とハッキリ目標を設定するそうです。
たしかに、目標が「よい文章」などだと曖昧な感じがします。
それよりは、具体的に「どうしたら完読してもらえるか」と考えるほうが、執筆や修正も行いやすくなるはずです。
(2)文章の構造は「事実」「ロジック」「言葉づかい」の3層構造
唐木さんは、文章の構造として、ベースに「事実」があり、そのうえに「ロジック」があり、一番表層に「言葉づかい」がある、としています。
この3つの階層は取り返しがつきません。
そして、
実用的な文書力をレベルアップしたければ、「事実」「ロジック」「言葉づかい」の順番に積み上げていく思考を、まずは腹の底にたたき込んでください。
としています。
確かに、いくら言葉づかいが巧みでも、事実を間違えている文章は問題外ですし、ロジックがおかしい文章も、読者に支持されるとは言えませんよね。
3つの構造を意識し、事実をしっかり確認したうえで、ロジックをきちんと構成する力をつけることが、文章の苦手な方には必要だとしています。
(3)必要なものは主眼と骨子
それでは、どうすればロジカルに書けるのでしょうか? 唐木さんは
書き始める前に主眼と骨子を立てることだ
といいます。
ここで主眼とはテーマのこと。言い換えると「その文章で何を言うのか、何を言うための文章なのかという目的のこと」としています。
また、骨子については、以下のように記しています。
文章における骨子は、「要素」「順番」「軽重」の3つから構成されます。
もう少しくだけた言葉でいうと、「何を」話すか、「どれから」話すか、「どれくらい」話すか、ということです。
ロジカルな文章を書くためには、書き始める前に、上記の主眼と骨子を決めることが必要、としています。
これはもう、仰るとおりですね。特に、あまり得意でない分野・苦手な分野などを書く場合、唐木さんのいう主眼と骨子をきちんと決めておかないと、ある程度文章を書きなれた人でも、なかなか筆が進まない、ということがあります。
文章が苦手な人なら、必ず事前に、主眼を骨子を決めておくべきでしょう。
(4)書きたいことのパーツを揃える
主眼と骨子を決めたら、次は書きたい内容の材料集めです。
ここでいう「材料」とは、骨子のうちの「要素」に当たります。
具体的にはこれから書こうという文章に含まれそうな話題を、箇条書きで書き出す作業をしていきます。
とにかく、思いつくまま、順番なども気にせず書き出すのが重要です。
不要なものは後から消せばよいので、とりあえず、どんどん書き出す。
また、書き出す際に
「5W1H=いつ、どこで、誰が、なにを、なぜ、どうやって」
などのフレームワークを使って、「モレているものがないか」などのチェックを行います。
ブログを書くときも、先に材料集めをしておくと、執筆の際、書くことに集中できるのでオススメですよ。
(5)「構造シート」で整理する
さらに唐木さんの方式では、ただ単に話題を集めるだけでは終わりません。続いて、手書きで「構造シート」なるものを作ります。
「構造シート」とは、ざっくり言えば、1枚のペラ紙の上部に主眼(テーマ)を書き、紙の下部に集めた話題(骨子のうちの要素)を書いたものです。
この構造シート上で、ランダムに並べた話題を、どの順番で文章化していくか、順番を考えます。
同時に、どの話題を重要視するか、ABCでの3ランクで格付けしていくそうです。
話題の順番を検討するにあたっては、ランダムに並べた話題の横に、数字で順番を書いて行くそうですが、その後、紙を変え、手書きでテーマから書き直すそうです。
そして、話題を正しい順番に並べなおす。
これを、話題の並びが確定するまで、何度も紙に書き直して実施するそうです。
その理由について、唐木さんは次のように説明しています。
また、並べ変えるたびにシートを書き直すのではなく、番号を振りなおすだけでいいじゃないか、という人もいます。しかし順番通り書き直すことで、全体の流れがクリアに認識され、仕上がりのイメージが明確になります。どうかおっくうがらずにトライしてください。
とのことです。
ナタリーでは、新人記者に、最初の30本くらいまでは、必ず構造シートを使うように指示しているそうです。
確かに、ちょっと手間ではありますが、文章の執筆に慣れない方に、文章のロジカルな流れを意識してもらうには良い方法だと思います。
そして、構造シートが出来上がって初めて、文章を書き始めます。
ここまで大変な流れでしたが、実は、すでに文章の幹となるものはできています。
それが構造シートそのものです。
構造シートには、上部にタイトル案、下部に文章の幹となる部分が書かれています。
つまり、ゼロから文章を作るのではなく、すでにベースが存在し、それを肉付けしていくイメージになります。
私もそうですが、おそらく、ほとんどの方が「ゼロから文章を作る」よりも、「すでにあるものを修正していく」方が、圧倒的にラクに感じられるのではないでしょうか?
そのような意味でも、最初にきちんと構造シートを作っていくやり方の方が、最終的にロジカルなアウトプットを短時間で作れることにつながるのだと思います。
文章を書くのが苦手な人でもラクに書ける、ブログの書き方 まとめ
今回は、コミックナタリー初代編集長の唐木元さんの著書を参考に、文書が苦手な人でもラクにブログを書ける方法をご説明しました。
なお、今回、唐木さんの著書で参考にさせてもらった部分は、全5章のうち、第1章の一部に過ぎません。
それだけ、参考にした書籍には、多くの情報が詰まっているということです。
今回ご紹介できなかった、唐木さんのメソッドを使った執筆事例なども書籍には掲載されていますので、興味のある方は読んでみてください。
繰り返しになりますが、文章(ブログ)の執筆は、事前準備によって、その出来栄えや執筆時間などが大きく変わります。
文章を書くのが苦手な方は、ぜひ一度、試してみてくださいね。
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