ビジネスとマーケティングの上り坂

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こんにちは、西です。

 

昨夜の金曜ロードショー(TV)で、「寄生獣 特別編」を観ました。

 

昨年末に上映された映画のテレビ初放送のものです。本日から「寄生獣 完結編」が全国の映画館で公開されるので、その宣伝の意味合いもあるのでしょう。

 

「寄生獣」と言えば、原作のマンガは今から25年以上前に連載が始まり、当時大学生の私も、熱心なファンの一人でした。

 

25年以上経って、テレビアニメ化、映画化されるということで、「時代を超えた名作」と言っても過言ではないでしょう。

 

この作品、「パラサイトに寄生された人間の頭部が一瞬にして変形し、鋭い刃物のようになって自在に宙を切り裂く」という、あまりにも特異な描写のため、ずっと「実写映画化は不可能」と言われてきましたが、SFXの名手・山崎貴監督のにより、見事に実写化されていました(山崎監督と言えば、「永遠のゼロ」「三丁目の夕日」シリーズのSFXで定評のある監督です)。

 

さて、私には、この「寄生獣」と同じぐらいにお気に入りのマンガがあります。それは「デスノート」という作品です。

 

この2作品、共通な部分があります。

 

それは、「物語背景は、非常にリアルな現実社会。そこに、たった1つのフィクションを放り込むことにより、物語が大きく動き出す」ということ。

 

「寄生獣」では、何の変哲もない世界に「人間の脳に寄生するパラサイトが現れる」というフィクションが放り込まれました。また、「デスノート」では、「名前を書くだけで、その人物を殺せるノートが世の中に存在する」というフィクションが放り込まれました。

 

そのたった1つのフィクションが、主人公や登場人物に大きな影響を与えます。

 

「寄生獣」の主人公・新一は心ならずも数々の出来事におそわれてしまいます。一方、「デスノート」の主人公・ライトは自らの意思で、そのフィクションの存在に関わっていこうとします。

 

このように、主人公の関わり方に差異はあるものの、どちらの作品も、そうした関わりの中から「人間の存在とは何か」というような本質的な問い・考察に繋がっていることが、これら作品が非常に骨太なものになっている理由だと感じています。

 

私たちは普段、日常生活の様々なことに振り回されて、本質的なことをゆっくり考えることが少なくなっています。これらの作品は、エンターテイメントながら、「本質的なこと」を考えることの大切さを、ふと思い出させてくれる・・・・そこが時間を超えて愛される理由ではないでしょうか。

 

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