ビジネスとマーケティングの上り坂

ブログ形式でビジネスやWebマーケティングに関するノウハウや最新情報などをお届けします。

こんにちは、西です。

 

『トレーサビリティー』という経営用語をご存じでしょうか? 正確には、流通(物流)の世界で使われる用語なのですが、いずれにしてもビジネス用語であることには間違いありません。

 

ビジネス用語というと、ちょっと構えてしまう方も多いかも知れませんね。

ですが、以下のような説明だったらどうでしょうか?

【トレーサビリティー】とは??

以前、外国産の牛肉やウナギを国産と偽るなど、食品の産地偽造事件が多発しました。あるたこ焼き屋チェーンでは、日本近海のタコを扱っていますが、そのことを消費者に証明して安心していただくために、タコの獲れた地域を、たこ焼き屋店内に掲示するようにしました。

それだけではなく、タコが水揚げされた港から、どういう経路を通って、その店まで運ばれたのかがわかるように、履歴を残すしくみを導入しました。

たとえば、九州の港で水揚げされたタコは、大きなプラスチック製の箱に入れられますが、その箱にはIC チップがついており、そのチップの中に「〇月×日、●●港より出荷」という情報が、港のある市場ですぐに書き込まれます。その後、トラックで関東にある冷凍倉庫に運ばれますが、そこでも「〇月△日、関東冷凍倉庫に入庫」という情報が書き込まれるのです。

このようにしておけば、いよいよ冷凍倉庫から各チェーン店に配送するときに、それぞれのタコが「いつどこで獲れたもので、いつから倉庫に入っている」ということがきちんと証明できますよね。

このように、企業が食品などの原産地・出荷日・運搬ルートなどの履歴をきちんと追跡できるしくみを「トレーサビリティー」といいます。トレースとは「追跡する」という意味です。

 

また、トレーサビリティーを実現するために情報を書き込むためのIC チップを、「IC タグ」また「RFID(Radio Frequency IDentification「電波による個体識別」の略)」といいます。

 

じつは、Suica やPASMO、ICOCAなどの交通系IC カードにも、IC タグが使われています。なるほど、改札口などで「ピッ!」と一瞬で情報を書き込めるわけですから、トラックで入庫するときにもかんたんにトレーサビリティーが実現できるはずですね。

 

いかがでしょうか? 「たこ焼屋チェーン」を例にして、具体的にイメージが沸くような説明を行っています。

 

「一般の経営書の説明よりも、断然分かりやすい!」と思って頂けたなら、ありがたいのですが・・・・

 

実は、上記の説明文は、本日より販売開始された拙著「改訂新版 ITパスポート最速合格術」の内容の一部です。

 

ITパスポート試験は、「情報処理の国家試験」ですが、IT技術者だけでなく、一般の事務系(営業・企画なども含む)の方も対象にした試験です。

 

なぜなら、現代においては、事務系の業務においても、ITの利活用は欠かせないものだからです。

 

そのため、ITパスポート試験では「IT技術から経営戦略やマーケティング、会計など含むビジネス全般」まで、非常に広い試験範囲になっています。

 

そんな試験を、できるだけ「楽しく、楽して、効率的に学んでもらおう!」と考えた結果、先のような説明をするように心がけました。

 

受験される方はもちろん、受験されない方でも、「ITからビジネス全般まで、楽しく学べる一冊」となっています。

 

書店で見かけたら、ぜひ、お手にとって読んで頂けたら嬉しいです。 それでは、どうぞよろしくお願いいたします!

 

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