ビジネスとマーケティングの上り坂

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こんにちは、西です。

 

今回は、Googleが今後実施する予定の「モバイルファーストインデックス(MFI)」についてご説明します。

 

その前に、ちょっと言葉が似ていてややこしいのですが、

 

前回ご説明した、Googleの「モバイルフレンドリー」のアルゴリズムについて、かんたんに振り返ってみたいと思います。

 

関連記事:モバイルフレンドリー | あなたのWebサイトはGoogleのモバイルフレンドリーに対応していますか?

 

前回ご説明したモバイルフレンドリーを、一言でいうと、

 

「スマートフォンでの閲覧に適したページは、スマートフォンで検索した際、検索順位が上がりやすくなる」

 

というもので、

 

ポイントは、

 

「通常のパソコンによる検索には一切影響しない」

 

ということでした。

 

このモバイルフレンドリーは、すでに2年前から実施されている施策であり、Googleのモバイル対応における施策としては、一番最初に行われたものです。

 

一方、本日ご紹介するモバオイルファーストインデックスですが、こちらはGoogleのモバイル対応の最新の施策です。

 

さらに、モバイルファーストインデックスの影響は、モバイルフレンドリーとは比べ物にならないぐらい大きなものであり、Googleが大きくパソコンからスマートフォン優先へ舵を切る、といった内容になっています。

 

 

モバイルファーストインデックス
モバイルファーストインデックス

 

 

 

モバイルファーストインデックスでは、スマートフォン向けページを元に検索順位が決定される

 

さて、今回のテーマである「モバイルファーストインデックス(MFI)」です。

 

このモバイルファーストインデックスですが、ひと言で説明すると、

 

 

「これまで、Googleの検索順位は、パソコン用のWebページを元に決定していたが、今後は、モバイル(スマートフォンなど)用のWebページを元に決定することになる」

 

というものです。

 

これは、かなり大きな方針転換です。

 

というのも、これまでは、パソコンで検索する場合でも、スマートフォンで検索する場合でも、

 

「パソコン用Webページを元にして、検索結果の順位をが決定」

 

していました。

 

※スマホで検索した場合、モバイルフレンドリーの影響で多少検索順位が変わったかも知れませんが、検索順位決定の基本は、パソコン用のWebページを元にしていました。

 

 

しかし、モバイルファーストインデックスが適用されると、それ以降は、パソコンとスマートフォン、いずれで検索する場合も、検索順位はスマートフォン向けのページを元に決定されることになります。

 

つまり、今後は、

 

「パソコン向けのWebページは、Googleの検索順位を決定するのに参考にされなくなる」

 

ということです。

 

Googleの検索エンジンのアルゴリズムにおける大きな方針転換である、ということが、少しはイメージできたのではないでしょうか。

 

なお、このモバイルファーストインデックスは、2016年11月にGoogleが発表したものであり、本日現在、まだ対応はされていません。

 

今年中に実施(もしかしたら、来年という話もチラホラ)される見込みですが、スケジュールなども公開されていません。

 

しかし、近い将来、実施されることは確実に決まっています。

 

 

 

モバイルファーストインデックスが始まる前に、対応しておくべきこと

 

それでは、Webサイトを運営している人は、モバイルファーストインデックスが始まる前に、どのような対応をしておけばよいでしょうか。

 

以下の3つのケースにおいて、それぞれ対処すべきことを説明します。

 

 

1)レスポンシブデザインなどを採用し、パソコン用とスマートフォン用で同一のページを利用している場合

 

2)パソコン用とスマートフォン用で別のページを用意している場合

 

3)パソコン用のページしか用意していない場合

 

 

1)レスポンシブデザインなどを採用し、パソコン用とスマートフォン用で同一のページを利用している場合

 

レスポンシブデザインとは、同一URL,同一の内容のWebサイトを、閲覧するデバイス(パソコンやスマートフォン、タブレット)に合わせて、それぞれの表示を変え、結果として、それぞれのデバイスで最適な表示をするものです。

 

レスポンシブデザインはGoogleが推奨しているWebサイトの構築法であり、レスポンシブデザインなどを利用してWebサイトを作っている場合は、特にモバイルファーストインデックスへの対応は必要ありません。

 

 

2)パソコン用とスマートフォン用で別のページを用意している場合

 

パソコン用とスマートフォン用で別のページを用意している場合、気をつけなければいけないのが、

 

「スマートフォン向けサイトにおいて、一部のコンテンツを省略している場合」

 

です。

 

スマートフォン向けページでは、パソコン向けのページに掲載している情報の一部を掲載していない場合があります。

 

これは、スマートフォンで見やすくするためにコンテンツを整理するという意図があると考えられますが、このようなページ構成の場合、モバイルファーストインデックス適用後には、パソコン向けのページは検索順位の決定に使われないため、どんなにパソコン用のページのコンテンツを充実させても、スマートフォン用ページに掲載されていないコンテンツは一切評価されません。

 

今後は、スマートフォンサイトと言えども、工夫してパソコンサイトと同等にコンテンツを充実させていくことが必要です。

 

 

3)パソコン向けのページしか用意していない場合

 

スマートフォン向けのページがなく、パソコン向けのページしかない場合、Googleは

 

「パソコン向けのページが、パソコンとスマートフォンとの共通ページである」

 

と認識し、パソコン向けのページで検索順位の決定を行います。

 

しかし、そのパソコン向けのページがスマートフォンの閲覧に向いていない場合は、モバイルフレンドリーのチェックにより、順位が下げられる恐れがあります。

 

その他、モバイルファーストインデックスで、どのような影響がでるかは、現時点ではハッキリしていませんが、今後のスマートフォン対応の重要性を考慮し、早い段階でスマートフォン向けサイトの検討をお勧めします。

 

 

 

モバイルファーストインデックス まとめ

 

いかがでしたか

 

今後、パソコン向けとスマートフォン向け、すべての検索結果の決定を、モバイル(スマートフォン)向けページの情報からだけで決定するモバイルファーストインデックスについて、お分かり頂けたと思います。

 

あなたのサイトは対応が必要でしょうか?

 

もし必要であれば、Googleからいつモバイルファーストインデックス開始の発表があってもおかしくないので、早めに検討を始められることをお勧めします。

 

このブログでも、何か動きがありましたら、随時お伝えしていく予定です。