ビジネスとマーケティングの上り坂

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こんにちは。西です。

 

秋も深まり、各地の商工会議所などに、セミナー講師としてポツポツ顔を出しています。

 

先日、ある商工会議所の受講生の方と、セミナー終了後の懇親会でご一緒したところ、

 

「お店のFacebookに何を書いていいのか、分からない」

 

というご質問を受けました。今日は、そのことについて書きたいと思います。

 

Facebookに書くことがないお店の方へ
Facebookに書くことがないお店の方へ

 

 

 

Facebookを上手く使いこなせていない2つのパターン

 

確かに、Facebookを始めとするSNSやブログなどを、こまめに更新してファンを獲得しているお店は多いですよね。

 

そのようなお店は、例外なく、お客様が興味を持ちそうなネタで、頻繁に更新をしています。

 

そして、その継続が半年、1年と続けば、間違いなくファンも増えるでしょう。

 

しかし一方で、Facebookなどを上手く使いこなせていないお店の方が、うまく行っているお店の1万倍ぐらいあるのではないか、と思っています(個人的な感覚です)。

 

うまく使いこなせていないパターンというのは、だいたい次の2つのいずれかです。

 

(1)内容は面白いが、更新頻度が低い(たまにしか更新しない)

 

(2)更新頻度は高いが、内容が面白くない(営業的な情報ばかり、とか)

 

上記2つのいずれも良くないのですが、どちらがマシかと言えば、それは(1)の方です。

 

と言うのも、更新頻度が少なくても、ある程度更新すればコンテンツは蓄積されますし、はじめてFacebookを訪れた方にとっては、楽しめるものになるからです。

 

逆に、どんなに頑張って日々更新したところで、一つ一つのコンテンツがつまらなければ、誰も読む気はしないですよね。

 

しかし、(1)の方がマシ、といったところで、「たまにしか更新しない」のでは、そう簡単にファンは増えません。

 

それでは、どうすれば、楽しく更新を続けられるのでしょうか?

 

 

「文才があるから更新できる」は正しくない!

 

多くのお店の方は、

 

「うちのお店は、文才のあるスタッフがいないから、そうそう面白い内容で更新することができない」

 

と言います。

 

もちろん、文才のあるスタッフがいれば、興味深い内容で更新頻度を上げることもできるでしょう。

 

しかし、そんなスタッフがいるお店ばかりではありません。

 

それでも、毎日毎日、魅力的な投稿を続けているお店もあります。

 

一体全体、みなさんのお店と何がちがうのでしょうか?

 

 

「普段から仕事を楽しんでいるかどうか」が、何より重要。

 

多くの方が、無意識のうちに勘違いしていることがあります。

 

それは、

 

リアルな店舗の状況に関わらず、SNSでお店を盛り上げることができる

 

と、無自覚のうちに思い込んでしまっているのです。

 

考えてもみてください。

 

●毎日毎日、スタッフが楽しみながら、お客様を喜ばそうと接客しているお店

 

●毎日、マニュアル通りの接客で、ルーティーンに仕事をしているお店

 

上記2つのお店の中では、どちらがSNSに興味深いことを書けると思いますか?

 

間違いなく、上の方のお店ですよね。

 

これはもう、文才など関係なく、そのお店のスタッフであれば、「その日に考えたこと」「その日に実行したこと」「その日、お客様に対して行ったこと」など、

 

すべてが魅力的なネタになるはずです。

 

つまり、リアルなお店とSNSは、別ものではないのです。表裏一体となった、完全に地続きの空間なのです。

 

一つ事例を挙げましょう。

 

ある街に、2つのカフェがあったとします。

 

どちらのカフェにも、お店の入り口の横に、自立式の、小さな黒板が置いてあります。街角のカフェなどで、よく見る風景ですよね。

 

一方のカフェの黒板には、「寒くなりましたね。温かいカフェをどうぞ!」と書いてあります。毎日同じ内容です。

 

もう一方のカフェの黒板には、日替わりでスタッフがコピーを書いています。

 

今日の内容は・・・・

 

『昨夜、自宅でお気に入りのドラマを見ていたら、実家の母から電話がありました。「なんてタイミングが悪い!」と思ってしまいましたが、ふと我に返り、私もお客様におなじことをしていないか、と気になりました(笑) 心地よい空間のカフェを目指します! スタッフM』

 

などと書いてあったら、どうでしょうか?

 

それを読むお客様は、スタッフMさんの人となりが分かるような気がして、つい笑みがこぼれてしまうかも知れません。

 

実は、このお店は、スタッフ同士がよい意味で競争しながら、楽しんで黒板にコピーを書いているのでした。

 

そして、このようなお店であれば、その黒板の写真をFacebookにアップして、少しの文章を添えるだけで、十分に魅力的な投稿になるのではないでしょうか。

 

ちなみに、その日のFacebook投稿は、上記の黒板の画像に加えて、

 

「お母さん、せっかく電話貰ったのに、ドラマの途中だったので、面倒臭がってゴメンね(TT)」

 

と書かれてありました。

 

この投稿、みなさんはどう感じますか?

 

色々な感想があるかと思いますが、いずれにしても、そこに物語を感じることは間違いないのではないでしょうか。

 

 

 

いかがでしょうか?

 

普段から、色々と楽しんだり、工夫したりしているお店は、FacebookなどのSNSでも困ることはありません。

 

リアルとWeb・SNSは、いずれも地続きです。

 

普段から楽しんでいるお店こそ、お客様の心をとらえる情報発信ができることは間違いないでしょう。

 

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