ビジネスとマーケティングの上り坂
ブログ形式でビジネスやWebマーケティングに関する
ノウハウや最新情報などをお届けします。
【Webコンサルティング】Webコンサルティングでチェックする3つのポイントとは?!
こんにちは、西です。
私がよく受ける質問の1つに
「Webコンサルティングをするときには、対象のWebサイトのどんなところをチェックするのですか?」
というものがあります。
今回は、この質問に対する回答を記事にしたいと思います。
ご自身でブログやWebサイトを運営されている方には参考になると思いますので、読んでもらえると嬉しいです。
Webコンサルティングのチェックポイントは、3つ
一口に「Webコンサルティング」と言っても、新規制作から入るものと、ある程度運用しているWebサイトを改善していくものでは、当然ながら、やるべきことは異なります。
今回は、「対象のサイトをWebコンサルティングするときには・・・」ということなので、
「既に運用しているサイトのどのようなポイントをチェックするのか?」
という視点でのご説明となります。
そのチェックポイントですが、この記事のタイトルにも書いてある通り、ざっくり『3つ』です。
もちろん、細かいことを言い出すとキリがありません。それでも、この3つのポイントを押さえるだけで、かなり精度の高いWebコンサルティグができるはずです。
その3つとは、以下のとおりです。
(1)「集客ができているか」
(2)「説得ができているか」
(3)「分析と改善ができているか」
以下、それぞれご説明します。
Webコンサルティングのチェックポイント(1)「集客」
「集客」とは、「あなたのWebサイトに、ユーザ(ネット利用者)を連れてくること」です。
Webサイトにユーザを連れてくる手段は様々です。
先の図(全体像)には、以下のような手段を記載していました。
①SEO
②ネット広告
③コンテンツSEO
④ソーシャルメディア
⑤メルマガ
⑥リアル
もちろん、これらすべてを実施しなければならない訳ではありません。
あなたの仕事の業種、Webサイトの目的、さらには「Webサイトにどのような仕組みを構築するか」によって必要な施策は変ります。
ここでは、それぞれを簡単に見ていきましょう。
①SEO
SEO(Serach Engine Optimaization)、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。
「SEO」という名称は良く知られている一方、SEOの正しい手法をご存知ない方も多いようです。
SEOの手法については、下記記事を参考にしてください。
<関連記事>
SEO対策講座【初級編】 ~ SEO【検索エンジン対策】が初めての方は、これだけをやろう!
②ネット広告
一口にネット広告と言っても様々です。
その中でも、お勧めは「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「Facebook広告」の3つです。
それぞれの詳細は下記記事を参考にしてください。
<関連記事>
【ネット広告 はじめの一歩】 ディスプレイネットワーク広告(アドネットワーク広告)のポイント
Facebook広告 の コストパフォーマンスを最大にする方法
③コンテンツSEO
検索エンジンGoogleの最近の傾向として、
「ユーザにとって有益なコンテンツを掲載したWebサイトほど、検索結果が上位表示されやすい」
ということがあります。
↑コレ、当たり前のことのようですが、以前は裏技的な施策を用いてGoogleを騙し、コンテンツがスカスカのWebサイトが上位表示されるようなことが、よくありました。
というわけで、コンテンツをきちんと整備しながら上位表示を狙う「コンテンツSEO」という施策が、近年注目されるようになりました。
コンテンツSEOについては、下記記事を参考にしてください。
<関連記事>
Webコンテンツやブログ記事の執筆には、2つの目的を戦略的に意識することが重要です
コンテンツマーケティング | 中小企業のコンテンツマーケティングの始め方
バイラルマーケティングで効果が出せる企業、出せない企業とは?
④ソーシャルメディア
Facebook、Instagram、twitterなどのソーシャルメディアが盛り上がっています。
これらは「ネット上のクチコミ」であり、うまく活用することにより、あなたのビジネス(Webサイト)の信頼性を向上させることができます。
ソーシャルメディアの活用に関しては、以下の記事をご参考ください。
<関連記事>
Facebookなどのソーシャルメディア(SNS)が現代社会に登場したのは必然である、と私が考える理由
Facebookのグループ機能で、残念な人の行動パターン、 その恐ろしさが分かった!
【Facebook活用セミナー】で、良く聞かれる質問のNo.1とは?
中小企業や個人のFacebookマーケティング必勝法 ~チームで連携しよう~
「Facebookに書くことがない」と悩んでいるお店の方へ、たった一つのアドバイス
⑤メルマガ
一時期は「プッシュ型のメディア」ということで重宝されたメルマガ。現時点でも使い方によっては効果はあります。
しかし、昨今のユーザは、毎日毎日、数多くのメールを受け取るようになり、メルマガの開封率は下がっています。
一般的なメルマガの現在の開封率は、3%程度。実に100通送信しても、3通しか開封されない計算となります。
少しでもメルマガの開封率を上げるためには、タイトルを工夫することが大事。
「このメルマガの情報は読んでおかないと後悔する!」とユーザが思うようなタイトルをつけることが重要です。
一方で、店舗を運営している方などには、メルマガよりLINE@(アットマーク)の方が効果が出やすいと思います。
LINE@の開封率は30%程度。
LINE@を使ってお店からメッセージをユーザに送信すると、ユーザのスマートフォンには通常のLINEのメッセージとおなじようにポップアップ表示されるので開封率が高いのです。
ただし、営業的なメッセージばかり送ると、ユーザに「うざい」と思われ、友達解除されてしまいます。
いかに「ユーザに喜ばれるメッセージを送信するか」という点が、頭の使いどころです。
LINE@については、下記の記事をご覧ください。
<関連記事>
LINE@ (ライン@) 超入門 | 中小企業向けの集客・販促ツール LINE@の使い方
⑥リアル
Webコンサルティングの「集客」における最後は「リアルのツールをうまく活用しているか」です。
Webサイトへ集客するために、名刺やチラシ、DMなどのリアル(アナログ)なツールも活用することができます。
WebサイトのURLアドレスやQRコードを記載するなど、徹底的に露出を図ります。
アナログツールでは、物理的なスペースの都合上、掲載できる情報は一部となります。
Webサイトにしっかりとしたコンテンツを用意することで、アナログツールの情報を補完するような使い方も可能になります。
Webコンサルティングのチェックポイント(2)「説得」
「説得」は、あなたのWebサイトにユーザを連れて来た後(つまり集客した後)に実施するものです。
様々なコンテンツで、ユーザを信頼させ、期待させ、背中を押し、そして最終的には
「あなたの希望する行動を、ユーザに起こさせる」
ことが目的となります。
私は、ユーザを説得するためには、以下の5つの性格を持つコンテンツが必要だと考えています。
①結果(手に入れる効果)
②共感
③事実とその保証
④選ばれる理由(USP)
⑤有益な情報提供
それぞれ説明します。
①結果(手に入れる効果)
「ユーザが手に入れることができるもの」を説明します。
まず、商品やサービスの説明・画像・値段などが該当します。
しかし、それらを詳細に記載したところで、不足しているものがあります。
何だと思いますか?
メガネ屋さんのWebサイトを例として考えてみましょう。
メガネ屋さんのWebサイトの商品ページには、様々なメガネフレームの写真と説明、そして値段が一覧で表示されていることが一般的です。
しかし、メガネを求めるお客様が本当に欲しいものは「メガネ」でしょうか?
そうではありません。
たとえば、メガネを買い替えたい高齢者のお客様がいらっしゃるとします。
彼の本当に手に入れたい価値は
「視界を良くして、安全に暮らしたい」
「視界を良くして、もっとアクティブに楽しみたい」
「孫の運動会で、孫の活躍する様子をしっかりと目に焼き付けたい」
などであるはずです。
このようなニーズを理解し、商品ページの上部に、これらを連想させるイメージ画像やキャッチコピーを反映させるとことにより、ターゲットの無意識の中にある本当の欲求を刺激することができます。
②共感
「代表挨拶」「プロフィール」「開発ストーリー」などをしっかり書き込むことで、ユーザの共感を得ることができます。
注意して欲しいことは、「自分を良く見せよう」とは考えないこと。
「一度も挫折をしたこともない、スーパーマン」のような人物に共感する人はいません。
正直に、嬉しかったこと・悲しかったこと・うまく行ったこと・挫折したこと、などを正直な気持ちとともに書くことで、ユーザの共感を得ることができます。
③事実とその保証
現在の市場は成熟しています。普段から様々な営業情報やマーケティング情報に晒されているユーザは、非常に疑い深くなっています。
そのため、もしあなたが「①結果(手に入れる効果)」や「②共感」に関するコンテンツをしっかり作り込んだとしても、簡単には信用してもらえません。
そこで必要となるのが、客観的(第三者的)に信用を担保するコンテンツです。
なかでも重要なのは「会社概要」、「お客様の声」や「導入実績」など。
実は、中小企業のWebサイトで一番閲覧されているページは「会社概要」のページです。
「会社概要」が一番見られている、ということは、「この会社は本当に信用できるのだろうか」と考えているお客様がそれだけ多いということです。
「お客様の声」や「導入実績」には、あなたの会社のお客様や取引先の情報が記載されますから、客観的な情報として信用することができます。
このような客観的情報を整備して、「あなたの会社が信用に足る」ことを訴求しましょう。
④選ばれる理由(USP)
USPとは「ユニーク・セリング・プロポジション」の略であり、「他社にない自社独自の強み」という意味です。
お客様に、あなたの商品・サービスを選んでもらうためには、「あなたの商品・サービスにしかない強み」を伝えることが必要です。
その強みこそが、「お客様が、あなたの商品やサービスを選ばなければならない理由」となるからです。
私は、普段から
「USPは、『技術・ノウハウ』『実績・経験』『想い』に分解して考えることが重要だ」
と言い続けています。
詳しくは下記記事に書いています。参考にしてください。
<関連記事>
「うちの会社の強み? そんなのあったら、苦労しませんよ」と言う前に ~USPを抽出する方法~」
⑤有益な情報提供
「説得」の最後です。
ユーザと信頼関係を構築するためには、「そのユーザにとって有益な情報を継続的に提供すること」が必要です。
「人は、他人から好意的に接してもらうと、何かお返しをしたい」という心理法則(返報性の法則)がありますが、有益な情報の提供は、この返報性の法則の働きを期待することもできます。
また、提供する情報は、「あなたの商品・サービスに関する専門情報」を中心とします。
たとえば、ニキビ販売会社であれば
「ニキビを防ぐ効果的な洗顔の方法」
「ニキビを押さえるために有効な食品」
などの情報を出し続ければ、ニキビに困っている人(=有望な見込み顧客)が集まってきます。
また、専門的な情報を出し続けることにより、あなたのことを、「その道の専門家」だと考えてくれるようになるでしょう。
<関連記事>
マーケティングに使える【購買者心理法則】(3) ~「返報性の法則(詳細)」「一貫性の法則」
Webコンサルティングのチェックポイント(3)「分析と改善」
Webコンサルティングのチェックポイント、最後は「分析と改善」です。
「集客」と「説得」の施策を、どれだけ一生懸命に実施しても、その効果を確認しなくては意味がありません。
効果のあった施策は、さらに継続して伸ばす
効果のない施策は、どこが悪いのか確認し、修正する
「分析と改善」とは、言い換えれば「PDCAを回すこと」に他なりません。
そのために利用できる無料ツールが、「Googleアナリティクス」と「Googleサーチコンソール」です。
これらは無料ですが、非常に強力なツールです。
これらを導入すると、次のようなことが分かります。
「あなたのWebサイトは、毎日、どのようなキーワードで、何回ぐらい検索されているか」
「あなたのWebサイトは、どのようなキーワードで、検索順位の何番目に表示されているか」
「あなたのWebサイトは、どれぐらい、他のサイトからリンクをもらっているか」
「何人ぐらいの人が、あなたのWebサイトを見に来ているのか」
「どこから来ているのか?(SNSか、検索エンジンか)」
「どのコンテンツが見られているのか(ブログのどの記事か? 商品概要か?」
まだ導入されていない方は、ぜひ導入してください。
詳しい使い方などは、下記の記事を参考にしてください。
<関連記事>
【Web分析 超入門!】 ポイントを絞ったWeb分析で成果を上げる! 【目標設定編】
【Googleアナリティクスの使い方 超入門】 スッキリ分かる Googleアナリティクス
Webコンサルティングのチェックポイント まとめ
いかがでしたか?
少し長くなってしまいましたが、基本は
「集める」→「説得する」→「それらが上手く行っているか分析し、必要に応じて修正する」
というシンプルな話です。
以上、ざっくりとしたポイントを押さえて、各施策を少しずつ実施して欲しいと思います。
カテゴリー
アーカイブ