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スマートホームのセキュリティ
スマートホームのセキュリティ

 

ホームIoT/スマートホームに関する連載記事が公開されました

こんにちは。西です。

 

Webメディアのbusiness network.jpにて、下記記事が公開されました。

 

<掲載記事>

スマートホーム市場は本当に立ち上がるか?(前編)――今まで普及しなかった2つの理由

 

昨年末から、我が国のおいても、Googleやアマゾンをはじめとする各社がスマートスピーカーを発売し、スマートホーム市場が注目を浴び始めています。

 

しかし、スマートホームのコンセプト自体は1980年代からあり、目新しいものではありません。

 

今回の記事では、我が国におけるスマートホームの歴史を振り返りながら、これまでスマートホームが本格的に立ち上がってこなかった理由を考えていきます。

 

また、近日公開の後編では、今後、スマートホーム市場が本格的に立ち上がるであろう根拠について説明しています。

 

ご興味のある方、ご一読頂けたら嬉しいです。

 

<2018/1/5追記 後編が公開されました>

スマートホーム市場は本当に立ち上がるか?(後編)――日本で普及する“第3の理由”

 

スマートホームのセキュリティに注意しよう

上記の連載記事と同じ内容を書いても仕方ありませんので、このブログ記事では、スマートホームの普及における情報セキュリティの脅威について書いておきたいと思います。

 

今後、スマートホーム化が進むにつれ、家庭内の無線ネットワークも、ますます普及していくことでしょう。そうした中、家庭内無線ネットワークのハブとなる無線LANルーターのセキュリティには、一層の注意を払う必要があります。

 

これまでにも、家庭内の無線LANルーターを狙った情報セキュリティ事故が、何種類も報告されています。

 

それらを見ていきましょう。

 

DNSチェンジャーが使われたセキュリティ事故事例

私たちは特定のWebサイトを閲覧する際、ブラウザにURLアドレスを入力します。

 

たとえば、「ABC銀行」のWebサイトを閲覧するには、「abc-bank.co.jp」のアドレスを入力するようなものです。

 

このURLアドレスは、人間に理解しやすいように、意味のある文字列になっています。しかし、コンピュータネットワークの中では、「192.128.64.xxx」のようなIPアドレスに変換されます。

 

DNSとは、URLアドレスとIPアドレスを正しく変換する仕組みのことで、家庭用の無線ルーターの中にも、URLアドレスとIPアドレスを1:1で紐づける情報を保持しています。

 

DNSチェンジャーとは、この情報を、悪意のある者に都合の良いように書き換える攻撃(ウイルス)のことです。

 

たとえば、「ABC銀行」と紐づくIPアドレスを偽のIPアドレスに書き換え、偽の銀行サイトに誘導するなどします。ユーザーは、正しいURLを入力したわけですから、誘導された偽の銀行サイトを信じて、そこでオンラインバンキングのIDやパスワードを入力し、悪意のある者に情報を盗まれてしまうのです。

 

DDOS攻撃の踏み台にされた情報セキュリティ事故事例

DDOS攻撃とは、標的のサーバーに負荷をかけ、サービス停止などを狙う攻撃のことであり、複数の端末から大量のパケット(データ)を送信するなどします。

 

家庭用ルーターが乗っ取られ、DDOS攻撃を行う端末にされた事例があります。情報セキュリティ対策を適切に行っておかないと、知らない間に、加害者の一味にされてしまうリスクがあります。

 

フリーライダーの情報セキュリティ事故事例

フリーライダーとは「ただ乗り」の意味です。ここでは、悪意のある者が、無線LANルーターに屋外からアクセスして、インターネットに接続することを意味しています。

 

「たかがインターネットの無断利用」などと思うべからず。その悪意のある者が、あなたの無線LANルーター経由で、インターネット掲示版などに「殺害予告」を書き込んだらどうなるでしょうか。最悪の場合、あなたが誤認逮捕されるかも知れません。決して笑いごとでは済まないでしょう。

 

無線LANルーターで、必ずやっておきたい2つの対策

ここまで家庭用無線LANルーターに関するセキュリティ事故の事例を見てきました。

いずれも深刻な被害が想像できますよね。

 

このような事態を避けるためにも、ぜひ実施しておきたい対策を2つご紹介します。

 

無線LANルーターのパスワードの初期設定を変える

無線LANルーターのパスワードは通常は利用することはありませんから、工場出荷時に設定されたままの初期値で使われている方が非常に多いと思います。

 

しかし、考えてもみてください。これって、悪意のある者からすれば、各メーカーのパスワードの初期値を試すだけで、簡単に外部からログインできてしまうのです。

 

銀行口座で言えば、暗証番号が知られているのと同じです。

無線LANルーターのパスワードを初期値のまま使われている方は、早急に変更して欲しいと思います。

 

無線LANルーターのファームウェアを最新にする

ファームウェアとは、機器の製造時から組み込まれているプログラムのことです。

 

ファームウェアにバグなどのセキュリティホールなどがあった場合、悪意のある者は、そのセキュリティホールを利用して侵入します。

 

ファームウェアに脆弱性が発見された場合、ルーターのメーカーから更新プログラムが提供されますので、それを適用することが必要です。

 

スマートホームのセキュリティについて まとめ

ここまで、スマートホームのセキュリティに関連して、家庭用無線LANルーターのセキュリティ事例や対策を説明しました。

 

スマートホームではなくとも、現在、すでに無線LANを利用中のご家庭も多いと思います。

ぜひ一度、セキュリティ対策を見直して欲しいと思います。