ビジネスとマーケティングの上り坂
ブログ形式でビジネスやWebマーケティングに関する
ノウハウや最新情報などをお届けします。
こんにちは、西です。
私は、facebook活用セミナーで、各地の商工会議所や商工会などをよく訪問します。
毎回、それぞれの土地の商工会議所や商工会の会員さん(つまり、中小企業の経営者さん)が、10数人~20人程度、私のセミナーに参加してくれます。
そのセミナーの中で、毎回、私が必ず参加者のみなさんにお願いすることがあります。
それは
「このセミナーが終わったら、今日の参加者のみなさん同士、まずはfacebook上でお友達になってください!」
と言うことです。
「絶対! 絶対にみなさん同士でお友達になってくださいよ!」
と念を押します。
というのも、2時間から3時間、私はfacebookを利用した売上・集客アップの方法について、そのやり方から成功例まで一生懸命セミナーではお話しするわけです。
そして、ほとんどの受講生が(アンケートなどを見ると)「いやー、本当に参考になりました!」とか「facebookがどんなに集客に有効か、すっきり判りました!」とか言ってくれるます。
ですが、実際に行動に移す方は、ごくわずか。
そういうこともあり、「セミナーを聞いて、満足するだけでは何も変わりません!」ということを、常に申し上げているのです。
さらに、facebookについて言えば、まだfacebookを利用されていない方が、ID登録して、とりあえず、facebookをログインしてみました、、、なんてレベルでは、ビジネスに何のプラスにもなりません。
では、どうすれば良いのか?
facebookマーケティング成功のポイントは、「お互いのビジネスを応援し合う仲間・同志を、どれだけ見つけられるか」という点にあります。
つまり、「商工会・商工会議所の会員同士」というのは、このfacebookでお互い応援しあう同志として、もう理想的な関係と言ってもよいぐらいなのです。
どういうことかと言えば、「現在の顧客は、大変疑り深くなっている」ということに関係があります。
現在の顧客はある企業やお店が自社の製品を宣伝したところで、簡単には信じてはくれません。
今や、大企業やマスコミでさえ、平気で嘘をつく時代、とお客様方は考えています。
であれば、どんなところから商品・サービスを購入するのか?
それはつまり、自分の良く知っている人・信頼している人が「お勧めする商品・サービス」に他なりません。
「〇〇さんが紹介しているなら大丈夫だろう」
「××さんも使っているらしい。なら安心だ」
という、信頼できる筋からの口コミ情報なら、もっとも安心という訳です。
そして、この「信頼できる筋からの口コミ」を発生させることができるのがfacebookです。
もちろん、自分一人だけで、そんな口コミを発生させることができるわけがありません。
そこで、「商工会・商工会議所の仲間」でチームを組むことが有効になります。
たとえば、10社仲間がいれば、その10社が、お互いの商品・サービスをしっかり使って、その評価をfacebookで投稿するのです。
具体的には、
Aさんの商品をBさん(Aさんとチームを組んでいる方)が購入・利用し、その評価・気に入ったポイントなどをfacebookに投稿する。
そうすると、Bさんのfacebook上の友達(チームの方以外)は「あ、Aさんのところの商品を、Bさんが使っている。どうも良さそうだ。なら、うちも・・・」
という流れになる訳です。
もちろん、そんなに簡単に買ってくれないかも知れませんが、少なくともBさんの友達は「Aさんのところの商品は良さそうだ」という印象を持つでしょう。
こうした取り組みの継続が、ソーシャルメディア・マーケティングの神髄であり、
こういったことを繰り返すことにより、多くの方のマインドの中に、「Aさんの商品に対する信頼」を醸成することができるのです。
いかがでしょうか?
1点、注意が必要なのは、「チームのメンバー同士で、お互いの商品について記事を投稿する」と言っても、嘘はいけません。
あくまで、「それぞれが自信のある商品を持ち寄って、お互いに応援する」というスタンスで臨みましょう。
そうでなければ、仮にBさんの友達がAさんの商品を買ってみて満足しなかった場合、2度とAさんの商品を購入することがないばかりか、「Bさんの記事に騙された!」と思い、Bさんに対する信頼まで失ってしまいます。
いくらソーシャルメディアを利用しても、「顧客に支持されない商品を売ることができる」という、魔法の杖のようなマーケティングは存在しません。
あくまで、「もともと良い商品について、ソーシャルメディアの力を利用して、お客様の心の中に信頼感を醸成する」というのが、ソーシャルメディアで信頼を産むマーケティングの本質です。
もし、あなたが「なかなか顧客の心には届かないけど、本当に良い物なんだけどなぁ」なんて思っている商品・サービスをお持ちなら、同じような悩みで困っている方と、ぜひチームを組んでみてください。
facbookで成功している中小企業の方は、間違いなく、このチーム戦法を利用しているはずです。
<2013年11月の記事を再構成しました>
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