ビジネスとマーケティングの上り坂
ブログ形式でビジネスやWebマーケティングに関する
ノウハウや最新情報などをお届けします。
こんにちは。西です。
この記事を読んでくださる方の多くは、オフィスでパソコンを利用されていると思います。
オフィスで利用するパソコンには、様々なアプリケーションや情報システム、ツールなどがインストールされています。
それらIT機器やソフトウェアは、人間の行うべき業務を自動化するものであり、ネットワーク環境なども含めて、現在の情報化の進展は目覚ましいものがあります。
それら無しには、業務を進めることはできません。
それでは、現在、あなたは定型的な処理から解放され、真に人間が行うべき「創造的な仕事」に集中することができているでしょうか?
残念ながら、上記の問いに「YES」と答えることができる方は、少数派だと思います。
前述のとおり、あなたが利用しているパソコンには、多くの便利なアプリケーション、情報システム、ツールなどがインストールされています。
それぞれのソフトウェアは、どれも使いやすい、高度な機能を持つものでしょう。
しかし、残念ながら、複数のソフトウェアで情報を連携させようとすると、とたんに人間の手で定型処理をしなければなりません。
たとえば、
顧客からメールで送られてきたエクセル帳票の注文内容を、レガシーな基幹システムに手で入力する
経路検索から出力した出張旅費を、勤怠システムに手で入力する
などのようなケースです。
1つ1つのソフトウェアは良く出来ていても、各ソフトウェア間の連携がないため、多くの隙間業務が生まれてしまいます。
チリも積もれば山となる、という言葉がありますが、こうした隙間業務が積み重なり、企業全体では莫大な生産性のロスを生んでいます。
本来、こうした隙間処理・定型処理こそ、ITによる自動化を行うべきものであることは明らかです。
そして、そのためのソリューション(解決ツール)が、今回ご紹介する「RPA」となります。

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは?
あなたは「RPA」という言葉をご存知でしょうか?
RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の略であり、
「パソコン業務を、ロボットを利用して自動化する」
取り組みのことです。
ロボットというと、ソフトバンクのペッパーや産業用ロボットなどをイメージするかも知れません。
ですが、RPAのロボットとは、
「様々なパソコン業務を自動実行するソフトウェア」
のことです。
RPAという概念(言葉)が、欧米から日本に入ってきたのは2016年のことですので、このRPAという言葉を初めて耳にした方も多いでしょう。
しかし、様々な処理を自動実行するソフトウェアというものは、そんなに目新しいものではありません。
たとえば、表計算ソフトのエクセルのマクロなどは、ユーザーの操作を記録して、次回から一連の処理を自動実行できます。
RPAは、パソコンで動作する情報システム、アプリケーションソフト、ツールなどを横断して自動実行できる巨大マクロのようなもの、と考えるとイメージしやすいかも知れません。
RPAを実現する技術自体は「枯れた技術」と呼ばれるものかも知れませんが、その効果は非常に大きいものです。
実際、定型業務処理の多い金融機関などを中心に、RPAの導入が進んでいます。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の事例
RPAの導入事例を2つご紹介します。
事例1
<RPA導入以前>
顧客からの申込書をFAXで受け取り、受注システムに手で入力していた。
↓
<導入後>
FAXをパソコン上のソフトで受信し、OCRでテキストに読み替えたうえで、そのテキストデータを受注システムに入力するところまで、すべてソフトウェアロボットが実行するようにした
事例2
<RPA導入以前>
従業員の交通費精算申請の内容を、担当者が「経路検索結果」の金額と比較してチェックしていた。
↓
<導入後>
従業員の交通費精算申請のデータから申請金額を読み取り、「経路検索結果」の金額と比較するところまで、すべてソフトウェアロボットで実行するようにした。
いかがでしょうか。
いずれも、定型業務から人間が解放されることが分かると思います。担当者はその分、本来人間がやるべき仕事に集中できるようになるでしょう。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)はAIとの統合により、どのように進化するのか
ここまで簡単にRPAの概要について、説明してきました。
より詳細な説明については、Webメディア「ビジネスネットワークJP」の連載記事の方に執筆しています。
関連記事:生産性向上の本命となるか? – 「RPA + AI」で切り開く、オフィス業務の将来像
上記の記事では、定型業務処理中心の現在のRPAの説明だけでなく、
「将来的にAIと統合されたRPAは、どのような仕事をするようになるのか」
についても触れています。
ご興味を持たれましたら、ぜひご一読頂ければ嬉しいです。
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